Endocytosis=エンドサイトーシス=

茨城の院生バンド、 「Rattle Snake Street」 のリリック(歌詞)のページです。 「Endocytosis」とは細胞の食作用のこと。細胞にしみわたるような、そんな歌詞が書けたらいいなと思ってます。

                                 作詞 バンド エンドサイトーシス          
彼女は暗い地下の精神科に居たここならお金がかからない
暗い照明の廊下のベンチ/頭から毛布かぶる女の子/
名前呼ばれてもピクリとも動かない/眼鏡をかけたインテリは
/まばたき多く斜め向いてる『こころ』のKもこんな顔してたかな?

彼女は暗くて寒いそこがとても好きだった。
クスリが切れ、頭をクスリでいっぱいにしてただひたすら車を走らせ
診察時間間に合うかな。
ボルボの前にムリな車線変更ポンコツのアクセル踏み込む。

H先生のベンツあったよまだいるんだ先生よかった先生
わたしは頭はおかしくないですけどでもクスリ飲まなきゃまだやってられないんです/
おかしくないですよね先生/人に見られるのが大嫌いですけど話はできてますよね/
普通に普通の顔シテマスヨネ?/普通デショウ?/
先生の奥さんてどんなひとかしら/もしボーダーだったら先生に恋をするのでしょうか/
でもわたし/そんなだいそれたことデキマセン/
安心して診察してください/お薬をどうか出してやって頂戴/
調子が迚ワルインです/ダから沢山沢山処方箋を書いて

自分のコトバを詩と呼ばれてよろこぶひとたちよ/
こんなの詩ナンカジャアリマセンヨ
杜甫の詩をミテゴランナサイヨ
あんなうつくしい白と黒の平仄が
碁盤の目みたいにあれが詩っていうもんだ/
でももうトホというの字も変換されないのねケータイ/
どこまできたの?そしてどこへいくのか日本人よ

「死にたいひとが毎年新入生の100人以上います」
学報でいってたよ
死にたい人への対処法が『スチューデンツ』に載ってるの/
九月は三月と同じで自殺が多いって/まあそんな世の中だ

オーバードーズのその向こう側に逝く
必ず誰もが逝くんだいつか

ジェットコースターの落ちる時みたいな
目眩するこの脳みそを捨てて いつか
医科学研究科で献体にするのと彼女は言った。
彼女は迚も犠牲的精神の強いひとだったから。

でも死んでまで大切に扱われたいあさましさって言ったら

「目をえぐりだされて障子に目あり〜とかやられたらやだな」と彼女はメアリーみたいにかわいく小首をかしげた。

彼女は漸くクスリをもらい、規定量を水無しに飲み干しました。
そして、少し安心したのか、またアクセルを踏みこんで、慌てて田舎道を戻ってゆきました。
飽きられた玩具。
CDに駆逐されたレコード。
かつてミュージシャンを夢みた父さんのフォークギター。
小さくなって履けなくなった靴。
別れた彼女にもらったリング。
プールで無くしたペンダントヘッド…。
みんな昔は友達だった…。
無くてはならない存在だった…。

二人の仲は無情な時代の刃に切り裂かれ…。
今では白い箱の片隅に圧縮されて保存されている…。

僕らはなんとか生きているよ。
でもあいつらはどこでどうしているんだろう…?
あるものは誰かの手の中に…。あるものは海を渡って異国の街へ…。
あるものは熱い炎に焼かれ、その形を失った…。君の居場所を知る術はない…。

いつか君も僕もアトムになって、一つの分子になれたらいいね…。

繋がれている。
いつも繋がれている。
振り切っても振り切ってもまとわりつく。

歌を歌っているときも
ギターを弾いている時さえも…。

エネルギーを送る管だから詰まったら大変だ。
切れちゃったら大変だ。

繋がっている。
いつも繋がれている。
走っても走ってもあらゆる管からは逃げられない。
世界と繋がっているときも、
君と愛を語りあっているときさえも…。

エネルギーを送る管だから詰まったら大変だ。
切れちゃったら大変だ。

繋がっている。生まれたときからずっと…。
がむしゃらに泳いでいるときも。
深い眠りについているときさえも。

エネルギーを送る管だから詰まったら大変だ。
切れちゃったら大変だ。


もし
思いきって自由になったなら
そこは楽しいかな?
気持ちいいかな?

すべてなくなるという感覚。時間も音も心臓の拍動も…。
(word:gana)
ガラス細工のように。
一度壊れてしまった心は。
なかなかもとの形には戻らない。

それは行き着くべきところに行き着いたのか。

それとも何かにねじ曲げられてそうなってしまったのか…。
血で染められるのが終章か?
それとも昔つむいだ蜘蛛の糸が何らかの答えを出すだろうか…。
(word:gana)
物憂さと裏原に街(あかり)が闊歩する

力自慢の心臓のように。

溢れんばかりの血液を送り続ける。

道化と打算で身を守りことなきを得てやつらは生きる。
それは恥ずかしいことではないし、むしろ正しいのかもしれない。
心がスポンジになるのは悪いことじゃない。

ただ、ガラスの繊細が一時みせる何かにはおよばない気がするだけ…。

きっと幸せなことだよ。
(word:gana)